ベトナム人材採用で知っておくべきこと

高度人材エンジニア・介護人材・留学生・外国人技能実習生ときどき特定技能

ベトナム人に現場で活躍してもらうための傾向と対策

さて、今回は前回に引き続きベトナム人気質についてご紹介したいと思います。前回は良い点ばかりを列挙しご紹介しましたが、全て人が完璧なわけもなく、日本人でも、ベトナム人でも良い面があれば、悪い面もあるのは当然です。ここでは、就労という組織行動の側面でベトナム人がどうなのかを見たいと思います。今回は前回とは異なり、日本人の目からはやや悪いと思える側面をご紹介したいと思います。


ベトナム人の就労者として良くない気質(1) 会社よりも個人

ベトナム人は企業組織と言う「団体」よりも「個」に重きを置く風があります。会社への帰属意識よりも、個人のスキルアップ、成長、収入アップが優先。せっかく教育したのに、すぐに転職されたなんて話もあるくらいです。ただ一方で、家族・親戚といった身内を大切にするので、社内の人間関係においてプライベートに踏み込んで、おせっかいなほどウェットな関係づくりにつとめると、家族のように信頼し、頑張ってくれるようになります。

 

ベトナム人の就労者としての良くない気質(2) 「報連相」ができない

ベトナム人は、「報連相」が上手く出来ません。つまり、ビジネスコミュニケーションが上手く取れません。日本人にとって当たり前のビジネスリテラシーが欠如しているため、業務上でストレスを感じることがあるかもしれません。しかしこれは、ベトナムでそれらを教える教育や研修がないから。改善できないものではなく、会社側からのアプローチとして、また日々のルーチン業務として、報告、連絡、相談を行わせるようにし、次第に学習させることでこの部分を克服していかなければなりません。


ベトナム人の就労者としての良くない気質(3) プライドが高い

ベトナム人はプライドが高い人が多いと言われます。ミスや知識がないことを「恥」と考えるところがあり、不明な点があっても、その都度確認せず、自分で勝手に判断して進めてしまう傾向があります。それによってミスをしても言い訳をして、認めませんし、謝りません。しかし、ここで声を荒げて人前で怒鳴ってしまうと、逆効果。我々が思う以上にショックを受け、後々の関係に支障をきたす恐れがあります。誤った方向に進んでいたり、作業が滞ったりしていないか、最初のうちは作業状況をこまめにチェックし、大きなずれが生じないようにしてください。
 
 
上記にあげた以外にも、「時間にルーズ」「言われたことしかしない」「短期的な利益に目が走り、長期的な利益を求めない」なども、言われます。ただ、これらは特に「ベトナム人に限って」というものではなく、東南アジア出身の就労者に共通する部分でもあります。
外国人である以上、日本人と同じように考えていては、溝は深まるばかり。日本人と異なるこれらの気質を踏まえ、お互いの理解を深め合えば、彼らはこれ以上ない戦力となるはずです。

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ベトナム戦争終結を記念したプロパガンダポスター

 

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