ベトナム人材採用で知っておくべきこと

高度人材エンジニア・介護人材・留学生・外国人技能実習生ときどき特定技能

もう迷わない技能実習生と留学生、2つの外国人介護士の能力差について

現在、介護業界における外国人枠は2つあります。

・外国人技能実習
・留学生介護福祉士

EPA枠もありますが、日本語の要求レベルが高く、人数枠も小さいので、今回は含めません。

今回は、この2つの日本語力について検証します。

〔日本語力と介護知識のちがい〕
外国人技能実習生:約10カ月の日本語学習と介護学習のみ。
留学生介護福祉士:国家資格取得し、日本人と同等の介護知識を有する。

外国人技能実習生がシーツ交換や掃除、食事運搬など簡単な仕事をするのに対して、国家資格を取得している留学生介護福祉士は、即戦力となります。

ただ、外国人技能実習生は、採用が比較的容易で、内定から10カ月ほどで渡航し、働くことができます。
しかし、留学生介護福祉士は、採用が非常に困難。現地で、募集した場合は、日本語学校(2年)、介護専門学校(2年)と最長4年かかることになります。

採用が容易で短期間に募集できるが、簡単な仕事しか任せられない「外国人技能実習生」。
採用が困難で育成に時間がかかるが、日本人と同等の仕事が任せられる「留学生介護福祉士」。

各施設のスタッフ構成などによって採用計画が変わってくるでしょう。

最後に、外国人技能実習生と留学生介護福祉士の日本語力を学習時間で比較すると下記になります。
単純に9倍の時間差があります。これだけで、両者の違いが明確になるかと思います。

〔外国人技能実習生〕
約10カ月(N4)@ベトナム

〔留学生介護福祉士
約4年6ヵ月
約6ヵ月(N5~N4)@ベトナム
2年(N2@日本語学校)+2年(N2~N1介護専門学校)@日本


来年からスタート予定の「特定技能」による人材は、外国人技能実習生と同レベルです。


採用してから、「思っていたのとちがう!」とならないよう、両者のちがいを明確に理解しておく必要があります。

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